LINEが発端で始まるいじめ。
先日、こんな話を聞いた。
A子は、仲良しグループから仲間外れになってしまった。
その発端となったのが、LINEで友だちと遊ぶ約束をしていたときのA子の発した
「なんでくるの?」
ということばだった。
A子は、「どんな方法で来るのか」交通手段を聞きたかった。
それが、グループの子どもたちは
「(来る必要ないのに)なんでくるの?」
と、感情的に受け取られて、「なまいきなヤツ」と非難が集中してしまった。
『それは、違う・・・』と、弁解をするまもなく、流れるLINE。罵倒のことば・・・
A子は、なすすべもなかった。
面と向かっていれば、表情や口調で相手の真意を推し量れる。
が、メールやLINEのことばではニュアンスは伝わらない。
ましてや、短く、感情的なことばのやりとり。
もし、A子が受け手がどのように受取るだろうか、ということに思いをめぐらせて
「どうやって来るの?自転車?歩き?」
と聞いていたら、事態は変わっていたはずだ。
必要なのは、ことばが相手にどのように受取られるかという、想像力。
自分の気持ちやニュアンスを、相手に的確に伝える語彙の豊かさ。
LINEやメールなどバーチャルなコミュニケーションが必須の時代だからこそ、
子どもたちの「ことば」を育てることに、もっと意識を向けなければならないと思う。
コミュニケーション力は、練習次第で上達します!