先日起こってしまった、千葉のベトナム女児殺害事件について書いてみようと思います。
9歳で命を絶たれてしまったりんちゃん、さぞ怖かったでしょう。
平和と言われる日本で子どもをこのような形で亡くしてしまったご両親のご無念・・・。
心より、ご冥福をお祈りいたします。
この事件でショックだったのは、
犯人(重要容疑者)が同じ小学校の父兄だったということ。
それも保護者会会長をつとめ、
日頃から通学路に立ち
子どもたちの安全を守ってきた人物だったとは!
「まじめな人柄」
「地域活動に積極的に参加」
していた表の顔と、
ロリコン(小児性癖)という裏の顔を持った男。
まさに羊の皮を着た狼です。
犯人(重要容疑者)が、
どのような視線で子どもたちを見てきたかと思うと、心の底からぞっとします。
今回のことを通して、
親たちは子どもたちに何を伝えるべきか悩むことでしょう。
子ども達に、
「知らない人にはついて行かないように」
と注意するけれども、
「知っている人にも注意しなければならない」
とも教えていかなければならないからです。
人のことは信じてはダメというのは、
悲しいことです。
でも、世の中には、
警戒しなければいけない人物がいることは事実です。
だからこそ、子どもたちと話し合ってほしい。
「危なそうな人ってどんな人だと思う?」
「いっしょに行こうって言われた時は、どうする?」
「どんな風に対応する?」
子どもに考えさえてシミュレーション。
心の準備をしておくことが、
とっさに判断して自分を守る行動をおこせるようになるはずです。
どのようにして自分の身を守るか、
家庭の中でコミュニケーションしてみてほしいのです。
また、地域の人とのコミュニケーションの機会を増やすことが、
こうした危険を防止することになると信じます。
とはいえ、
今回の場合のように「善意」のボランティアが犯人というケースがあると、ほんとうにムズカシイ・・・
(今回の事件で、ボランティアの皆さんが
肩身の狭い思いをしていらっしゃるとしたら、
これも悲しいことです)
以前、防犯上の理由から、
「住民同士の挨拶は止めよう」というルールが
マンションの組合総会で決まったというニュースがありました。
子どもにはどの人がマンションの人かどうか判断できないから、
ということでした。
「子どもを守るため」に、
近所の人とあいさつを交わさないよう伝えることは、おかしなことだと思います。
「こんにちは」「大きく なったね」
地域間のコミュニケーションが密な地域ほど、
周囲の大人が子どもたちたちを見守っていく環境ができるのではないでしょうか。
互いに無関心の環境の中では、
他人がどんな目にあっていても気づきません。
子どもたちにしても、
いろいろな大人とことばを交わし合う中で、
この人はどんな人なのか「野生のカン」が磨かれていくはずです。
家庭の中で
自分の身を守る危機管理のコミュニケーション
を日頃からしておくこと。
地域の人とコミュニケーションを交わしながら、
地域で子どもたちを見守っていくこと。
コミュニケーションしながら、子どもたちを見守っていきたいですね